アルコール漬けのトロトロ脳

メンヘラらしく電波飛ばしていく

過干渉な祖母の世界の住民でいることができなくなったということ

私はある諸事情により祖母宅に居候している大学2年の22歳。22歳にもなって過干渉な毒親から逃げも戦いもせずうだうだとブログに書くなよという意見のほうが世間一般的であろうが、実際私の辛さは文章化することでしか昇華できないのだからどうせ誰にも見られないだろうし書いていこうと思う。タイトルの通り気分の良い話ではないことは先に伝えておきたい。

 

私自身の生みの親はジドウケンショーに乗っ取って子育てをしていた。児童憲章自体を知っているかいないのかわからないが、子供には子供自身の権利があってそれを親は侵害してはいけないという根本があって子育てをしていたように思う。それは祖父母がいわゆる毒親というやつで、特に祖母は病的なまでに過干渉で自己犠牲的な子育て好んでいたたっめそれを反面教師として娘の子育てを行ったからだろう。

母は二人姉妹だった。

長女ひとりと次女の母。幼少期はいわゆるおとなしい子であったそうだ。

経歴だけを説明すれば、長女は高校卒業後1年浪人したのち私立の薬学部へ1年留年後国試に落ちまたここで1年浪人したあと、なんやかんやありつつも国試に合格しそのまま薬剤師として病院に勤務している。次女である母は高校卒業後ビジネス系の専門学校へ、3か月働いたのち私を妊娠して地元に出戻り離婚そしてすぐに別の男性と再婚し専業主婦として私が19歳になるまで過ごすことになる。

祖母は自分の栄光といわんばかりに長女の職業を語り、二人の姉妹を育児の成功という。子供のころ祖母は二人が勉強しなければ、あるいは箸の持ち方がなっていなければその隣に立ち物差しで殴りつけていたということを得意げにいう、その行為があって、それで今の二人の輝かしい未来ができているのだと信じているのだ。経歴だけ見ても、二人の姉妹は成功とはいえない。しかし祖母の世界では大成功なのだ。母は中学校でグレていわゆる暴走族の一員だったそうだ。頭の回る馬鹿だった母は勉強せずとも偏差値の高い高校に入ってしまった。長女は母が好き勝手したために学校以外のすべてを祖母に管理された。必死になって勉強した末に落ちた高校に、ただ地頭がよいという理由だけで母は受かってしまった。そうした挫折の経験は根深く私を通して母に伝わるように嫌味を長女は言ってくる。長女は鬱病を患い続けいまだに通院中。少なくとも私が生まれた時からだから22年間。長女が帰省し祖母と一緒の空間にいるときに和やかな雰囲気が流れることはなく「あなたのせいで~」「あなたがそうだから~」と嫌味を言い続けている22年間だ。そんな長女を育児の成功であると誇らし気に語る祖母を私は、はりぼての大将にしか見えなくて気の毒に思うのだ。

 

祖母と同居することになった。理由は父の再婚である。新しい家庭ができて私は捨てられることになったのだ。とは言っても当時19歳になるときでまあ新しい出発地点としては十分な区切りだろう。祖母と暮らし、初めて彼女が異常な人間であるということに気が付いた。エピソードに事欠かさないのでわかりやすく箇条書き風で書いていく。

 

 

・話が通じない

というのも会話が成り立たない。というか架空の私と会話しているため現実の私とは話が成り立たない。

コロナで若者世代の感染率が上がっているという話→祖母「これだから若者は我慢するということを知らない」→私「老人にワクチン打ったんだから打ってない若者世代が感染するのは当たり前」→祖母「そうよねえ、ドムも怖いわよねえ。」

話が通じず。会話をしようという努力は同居をして1年であきらめた。

 

 

・だれと会っているのか過干渉

飲み会に行くにしても遊びに行くにしても「どこで」「だれと」「何時まで」ということを言うまで外には出そうとしない。「ちょっとコンビニ」→「なんで何の目的で」となるので一歩外に出るのも面倒だ。ましてや成人した大学生。親の管理できる人脈内で遊ぶということが難しいしいちいち報告するのも嫌だ。「彼氏と会うときにも報告必要で彼氏と会うために何するのかまで話すの?気持ち悪いよ」と言ったらヒステリックに発狂するため扱いが大変難しい。もう祖母と交流しようという気がない私は誰と会うときもコンビニに行くときも山本さんといっているため私は週10くらいで山本さんと会っている。

 

 

・自己犠牲趣味

大学に受かる前私は予備校に通っていた。予備校では夜遅くまで勉強できるので12時くらいまで勉強していく。そうすると家の前で祖母が待機しているのだ。20歳の女が夜出歩いたところで何ら不思議ではない。補導だってされないし、なんなら車持ちだから危険はほとんどないはずだ。しかも予備校にいるという行動の目的だってすべてさらしているのだ。なのに何時間も待って「ドムが心配で待ってたの」ってこっちに罪悪感を押し付ける方法を使うしたたかさが私は嫌いだった。飲み会をすれば12時ぐらいまで平気で飲むし、朝まで飲む。それを罪悪感を利用して私が家の中にいるよう仕向けるやり方が好きではなかった。

自己犠牲が美しいという思想のもと生きているのでドムのためにドムのためにと何でもしようとする。それを私が求めてない場合ただの有難迷惑なのだということを理解できないのだ。

 

 

・プライバシーはなく管理される

祖母は私のすべてを管理しようとする。日記や手帳を見るのは当たり前。ありとあらゆるノートは見るし本棚もすべて見る。漱石だののわかりやすい純文学には興味を示さないが、おっぱいの大きな女の子が表紙のラノベやBLなどはすべて表紙をウラオモテ逆にバキバキに折られる。私は彼女を部屋の中に歓迎したことはないすべて私が外出した時にされるのだ。わざとらしくエロ本は床に並べて。

私が使いやすいように配置したクローゼットも祖母によって定期的に位置を変えられる。私が内緒で買った食器を見つけ出した時も「何の目的でいつ買ったのか」と聞かれる。

祖母の趣味は収納グッズを集めることだ。私は収納グッズが大嫌いで収納グッズを買い足すくらいなら必要のないものだから捨てるのだが勝手に必要のない収納グッズが置かれていく。いらないし、部屋に入らないでほしいと何度言っても治らない。私の部屋のものが勝手になくなって祖母が使っていることもざらにある。それは家族間であっても盗難だといっても聞かない。

私は小説を書く人間だ。創作ノートが何冊もある。それは文章未満の駄文ばかり。それをみられたとき。気持ちが悪くて悪くて不愉快だった。人の秘密を勝手に暴くのはどんなに気持ちよくて満足できただろうな。悔しくて悔しくて何年か分のノートや日記を資源ごみでだした。公言していない趣味に対して「あんたもこれ出せば?」と小説の新人賞の広告を指さしながらニヤニヤされたとき、この人は人が嫌と言っていることをすることに対してまったく罪の意識はないんだとやっと理解することができたのだった。部屋に入らないでくれということを何度言っても聞いてくれない。何かと理由をつけてあえて私のいないときに入ってくる。気持ちが悪いなあ。

 

 

・都合の良い記憶

祖父は去年死んだ。死ぬ前まで本当に毎日のように祖父母は喧嘩していた。大声で怒鳴りあいを朝から晩まで繰り返していた。その流れで私が理不尽に怒鳴られることも日常だった。病院では喧嘩して看護師や医師に注意を受けることもざらにあったくらいだった。しかし祖父が死んでから祖母の中では私たちは仲の良い夫婦で私たちは喧嘩したこともないし、愛し合っていたと勘違いをしている。勘違いがまちがいだ。都合よく記憶を改変している。毎日怒鳴りあいの喧嘩をするくらいだから日常においてをそうで都合の悪いことは自分の都合の良い記憶に改め彼女は彼女の世界を生きている。

 

 

・言葉の暴力

彼女は彼女が世界で一番なのだ。それを脅かそうとすれば暴力が飛んでくる。「ぶす」「豚」「ブサイク」「デブ」と私に声をかける際に使う呼び名だ。「デブって呼ぶからダイエットする」といえばわざとらしく高カロリー食を出してくる。散歩行ったりランニングしたときも同様だ。無駄にお菓子を買ってきて部屋のドアにかけてくる。デブでいてほしいんだなと思いながらそのお菓子を見て見ぬふりをする。「デブ!おいデブ!」そう声を掛けられるのは最悪な気分になる。もう私は彼女の眼を見て会話する気もなく敬語でしか会話しないし、「そうなんですね」「大変ですね」としか最近言葉を発せない。ここ一か月別に彼女の料理を食べなくても生きていけてるし、必要のないものだったんだと気づくことができた。もう一生彼女と一緒に食事をすることはないだろう。

 

 

 

 

 

 

嫌な記憶はまだまだある。しかし細かく細かく書いてもきりがないので丁度すっきりしたココまでにしたい。ここまで書いて私は祖母の世界の住民で入られなくなったのだと思う。祖母の管理下以上の交友関係で、祖母の管理下以上の知識や常識を知ってしまったのだ。祖母は自分以上の知識や見聞を理解ができないからとなかったことにしてしまう。だから彼女の世界では彼女が一番でそれ以外には存在しない。無知を知っているがゆえにその人は上昇できるのであって、無知という概念が存在しないその人は多分その世界では神様でいられるのだと思う。無知であるという事実が存在している私の世界は理解できないものは理解できないなりに存在してそこにあるということだけはわかる。しかし祖母の世界では理解できないものは存在すら許されない。彼女は家では神様だ。彼女には私と祖母との境界線すら存在しない。フラットな世界だ。こちらがどう思うかなんてことも思考の外で。境界線がないから部屋から私の所有物も好きに持っていくしエロ本を漁って折ったり私にアピールしたりする。神様はすべて見えてるよってね。

私は祖母がすべてで完結した世界の住民ではいられない。当たり前だ。19まで祖母がいない世界で育ってるんだから。祖母の知らない人と祖母の知らないもので構成された私は祖母の世界で生きることができない。

一人暮らしは現状難しい。残念なことに就職するまでたぶんできないだろう。

一人暮らしができる資金だけは溜めてそれを心のよりどころにして、私は部屋のドアノブを鍵付きのものに変える。祖母に私の境界線を示すために。